愚者の落書き

絵の練習記録。実践した練習方法とか上達過程とかを書いていく予定です。

イラストAIについて

こんにちは、NFlyerです。

去年秋頃、イラストAIが話題になりました。そして2023年2月現在、人が描いたのと見分けがつかないようなAIイラストが出てきています。今回は、イラストAIについて個人的な予想を書きたいと思います。

 

一般にイラストAIの出現は、絵描きからするとあまり歓迎すべきことではなく、悲観的にとらえられていることが多いと思います。しかしながら、僕は悲観すべきことばかりではないと考えています。

結論から言うと、イラストAIの出現は絵描きの絵を描く動機を変化させ、結果的に良い方向に働くのではないかと予想しています。

 

絵描きには、おそらく二つの動機があると思います。

一つは、絵を描くこと自体の楽しさ、もう一つは承認欲求を満たすことです。

 

このうち承認欲求を満たすことは間違いなくできなくなっていくと思います。

なぜなら、イラストAIにより誰でも高クオリティの絵を自作した作品として公開できるようになったら、他人から見た絵を描けることの価値が下がるからです。

 

でもこれは悲観することでもないんじゃないかと考えています。

絵を描くこと自体の楽しさは残るからです。むしろ、余計な承認欲求に振り回されなくなる分、絵を描くこと自体の楽しさが強くなると思います。

 

個人的な経験になりますが、SNSで絵を投稿して少し見てもらえるようになってから、描くこと自体を楽しむよりも承認欲求を満たす方に動機の中心が移ってしまいました。

そして、動機がうつるに従い、絵を描くこと自体の楽しさを感じにくくなりました。

 

恐らくこれはSNSによって承認欲求が暴走してしまい、それが枷になって絵を描くこと自体が楽しめなくなったのだと思います。

 

イラストAIにより、絵描きは今よりも承認欲求から解放され、絵を描くこと自体の楽しさを取り戻すことができると思います。それは多くの絵描きが最初に感じていた純粋な楽しさだと思います。

 

頭の中のイメージを少しずつ形にしていくこと自体が楽しいのだと思います。この楽しさは身体性を伴うものなので、イラストAIで絵を出力するというやり方では奪うことはできません。

つまり、イラストAIは、絵を描くこと自体の楽しさを奪う存在ではなく、逆に承認欲求を落ち着かせてくれる存在なのだと思います。

 

以上、イラストAIは絵描きの動機に変化を与え、良い方向に働くのではないかという予想でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

またお会いしましょう。

 

NFlyer