すべての線が等価なわけではない1
絵の中には重要な線とそうでもない線があると思う。
少し前までは(イラストとか描きたいと思い立ってからしばらくの間)上みたいな意識はなかった。
だから絵を模写するときには、自分の描きやすいところから(自分の場合は眼からが多かった気がする)細かく描いていって全体を完成させてた。
まあそうやって描いても模写の正確性とスピードは向上していったのだけど、どうにも何も見ないでキャラクターを描きたいという目標には繋がってる感じがしない。
何か効率の悪いことをやっているように感じながら、しばらく続けつつ色々調べた。
そして気づいた、自分はディテールばっか気にしすぎて全体のバランスをおろそかにしてしまっていたことに。
バランスのことはまったく観察できていなかったのだ。
何も見ないで絵を描こうとするとき、細部からではなくポーズとか全体像から描いていこうとするくせに。
オリジナルを描こうというとき全体像は想像以上に重要。
何も見ないで上手い絵を描きたかったら、全体像をしっかり観察して模写して、細部まで描き込まなくても生き生きとしたキャラクターを描けるようにならないといけない。
細部が上手くても全体のバランスがおかしいと、どうしても素人っぽい絵になる。
なので魅力的な一枚絵において重要なのは体の輪郭とかそういう線。
全体が木の幹で、その他のディテールは枝。だと思って練習していく。
それを練習しようというときに、それまでは幹である全体をおろそかにしてディテールばかりを模写してしまっていたから非効率だと感じていたんだと思う。
自分的にわかりやすいたとえをおもいついた。
数千語収録の単語帳を一ページ目から、つづり、発音、複数の意味、すべてを完璧に覚えていこうという行為、これが模写で言うところの一枚一枚全部の線(細かいところも輪郭も全部)を写していく行為にあたると思う。
そんなの覚えれるわけがない、時間かけた割に最初の単語すぐ忘れるし、成長した実感がないからやる気もでないし、疑心暗鬼になってくる。
自分は単語覚えるとき一単語に重要な意味一つずつ覚えていっていた。
また、ある程度進んだら忘れないうちに浮いた時間で同じ単語を何度も繰り返した。
だから絵でも同じように。
模写するときには、重要な線、学びたいところを自分で見つけて(今の自分は全体のバランス)そこをしっかり観察して写す。
ディテールはべつで練習。
ディテールまで描き込むより時間がかからないから、時間をあまりおかずに同じところを何度も模写する。
自分の場合は暗記模写?でかけるようにしようと思ってる。
これなら一点集中なので効率は良さそう。
いまもさきもディテールは資料を参考にして描いていこうと思う。
というわけで、絵の中には重要な線とそうでもない線があって、すべてが等価なわけじゃないと思う。
模写の時には、それを自分で見つけて、集中的に練習するようにしている。
この考え方で実感した効果とか、ポーズを描くときにそのなかでもさらに重要そうな線などについても、また書いていきたい。
練習ざっくりまとめ
模写
とりあえずこれを起点として上達していきたいと思ってる。
ただし目的を忘れないようにしたい。
あくまで自分で創り出す一枚絵が上手くなりたいのであって、模写が上手くなりたいわけじゃない。
今は全体の構図やポーズなどを重点的に(部分模写)。
注意点は、とにかく細部に逃げないように。
全体のバランスからにじみ出る魅力をスティール!!!するという目的を常に頭に入れておくように。
またこれらを見ないでも描けるように暗記模写?をやる。
基本模写は一度描いたくらいではダメだと思ってるので見ないで納得いくレベルまで描けるように暗記模写する。
デッサン
まだ未熟者な自分にはよく分からない...
これは写真とかじゃなくて実物を見て描くという理解でいいんだろうか
作品作り
デジタルイラストを描くためにペンタブレットを数ヶ月前に買ったから、それで色塗りまでやって作品を完成させる。
資料を参考にして細部を自分なりに頑張ってみる。
かなり時間がかかってしまうという問題点があるので、時間短縮のためにももっと色々な機能を覚えていきたい。
少しずつ進んでいけたらと思っております。
千里の道も一歩から